これが恋と名のつくものでなければー『美しいこと』木原音瀬
本当にいつ書き始めた記事よってやつなんですが、やっと。
少し前にコミカライズの作品について記事を書いたのですが、
木原音瀬先生の『美しいこと』
このシリーズにドハマリしてしまった!!
コミカライズの方を読んだ後に、あれ?これもしかして続きある?
と言う感じの終わり方だったので気になって原作について検索検索!!
原作既読勢のコミカライズレビューを見たら
何やらコミカライズされた部分はノベルズ下巻の途中までで
その続きからが寛末さんの酷さの本領発揮とか、さらに酷い仕打ちが・・・とかw
めっっっっちゃ気になるwこれは読まずにはいられない!
しかし今販売されている講談社文庫版と、
HollyNOVELSから出ていた上・下巻のノベルズ版は内容が異なっている?
文庫版はコミカライズされた部分「美しいこと」のみで構成されており、
その続きにあたる「愛しいこと」はノベルズ版下巻の途中から・・・
日高ショーコ先生がイラストを描かれたノベルズ版は中古で買うしか無い。
下巻ちょっと価格高騰してたんだけど、、買ってよかった〜〜(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
(追加)電子配信されてた!!
特に「愛しいこと」に入ってから読むの止められなくなり。
仕事の日なのに朝方まで読んでしまった。
なんか少し前に読んだ『リベット』とは全然違う感覚だった。
場面の描写の仕方とかも小説慣れてなくても読みやすい感じしたかも。
上巻 あらすじ
松岡洋介は週に一度、美しく女装して街に出かけ、
男たちの視線を集めて楽しんでいた。
ある日、女の姿でナンパされ、散々な目に遭い途方に暮れていた松岡を
優しく助けてくれた男がいた。同じ会社で働く、不器用、トロいと評判の
冴えない男、寛末だった。女と誤解されたまま寛末と合ううちに、
松岡は「好きだ」と告白される。松岡は、女としてもう会わないと決心するが・・・
下巻の途中まで、「美しいこと」の部分は
結構忠実にコミカライズされているような印象で、
内容はほぼ変わらないかなという感じ。
なので「美しいこと」についてはコミカライズの記事を見ていただければ・・・
コミカライズはやや駆け足になってる部分はあるのかな、
小説のほうが描写が細かったり、若干変わってるシーンもあるんだけど、
それでもうまく漫画にしたなあって思った。
特に小説では松岡と同期の葉山との関係というか、やり取りだったり
松岡の葉山への感情だったり、葉山を通して窺う寛末さんへの感情だったりが
もうちょっと細かく描かれてる感じがしましたね。
あと松岡が女々しいというか・・・相手が寛末さんとなると乙女度がさ゚(*´ェ`*)
かわいいんだけど恋愛感情としては片想い状態だから
浮かれたりしちゃう姿が逆にちょっと痛々しかったりする。
松岡が傷つく姿をとことん見ることになる作品なので
ヒィヒィ言いながら、かわいいんだけど心痛くてぇ・・・(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
下巻 あらすじ
松岡が気になる感情が、友情なのか恋なのかを知りたい。
そう感じた寛末は松岡と頻繁に会うようになる。寛末にとって、
明るくて楽しい松岡と過ごす時間はとても居心地がよかったが、
その一方で、仕事ができて社交的、女性にもモテる松岡が
どうしてこんな自分を好きなのかと、卑屈にも感じてきていて・・・。
そんな折、社内で大きな人事異動があり・・・。
「美しいこと」の最後は松岡のことが気になって仕方ないけど
自分の気持が何なのか、好きだと思う、それが恋愛感情なのか、
自分で判断できない寛末さんが松岡を引き止める、
「もう少しだけ待ってください。僕が、僕の気持ちに折り合いを付けるまで。
ちゃんと松岡さんに好きだと言えるまで」
松岡は拒絶できず・・・・
引き止めるためにわざと転ぶ寛末さん( ゚∀゚)・∵.
「・・・上手く転べなかった」
ここまでかっこ悪くてずるい攻めがいただろうか。
あとがきにもあるけど寛末さんはほんとタチ悪いからな〜〜〜
その後「愛しいこと」に入り、二人は頻繁に会うようになっていたんだけど
松岡との時間を心地良いと感じ、一緒にいたいと思う反面
それが恋愛感情ではないと気づき始める寛末さん・・・
ざわざわ・・・
ほんっと一筋縄ではいかないのだなあ・・・
そうだ、「愛しいこと」では視点が寛末さんになるんだよな。
松岡のいじらしい可愛さと寛末さんの煮え切らない気持ちの
コントラストになんだか血の気が引くような感覚をおぼえる。
寛末(恋愛の熱だけ冷めて、友達としてずっと付き合っていけないだろうか。)
ぴええええええ 都合の良すぎた男、松岡!!
松岡は期待しないようにと思いつつも距離が近づくに連れて
そりゃ期待しちゃったり浮かれちゃったり、ハメを外して地獄に落とされたり
そうやって寛末さんが答えを出すのを内心怯えつつ待ってるしかできないの・・・
貰った安物のストラップを喜んで使っちゃうのも、
葉山と寛末さんが食事したの知っただけで寛末さんの家まで来ちゃうのも
いじらしくて可愛いんだけど・・・ああああつらい時期が長すぎる。
なんせ寛末さんの中では男だからと言う理由で恋愛感情は否定されているのですよ。
寛末(松岡が男だから駄目なのだ。
男というどうにも超えられない壁の前で、立ち尽くしている。)
でも寛末さんは松岡のこと好きだし友達としては一緒にいたいから
答えを出さずにいる。いや答えは出てるけど伝えずにいるんだな。
そんな中とんでも展開・・・寛末さんに辞令が!!
退職が決まったのに職場は忙しいし就活もうまくいかない寛末さん。
一方の松岡にも辞令が出ていたんだけど、こっちは昇進。
卑屈になり冷めていく寛末さん、寛末さんの退職の件を知って
”田舎に帰ろうかな”という寛末さんの言葉を思い出し焦り散らす松岡、
最悪の展開である
結局田舎に帰ることにした寛末さんは
再び拒絶の言葉を松岡に伝える゚゚(゚´ω`゚)゚。
ここほんっとに・・・つらい・・・
自分から離れようとする松岡を引き止めておいて、
散々期待させておいて、以前と同じ「男だから」という理由で振るのだから。
そしてその部分は松岡にはどうにもしようのないことだから。
なんなんだ、難攻不落じゃねえか、どうやったら恋になるんだ!!
松岡の表情が歪み崩れ落ちる描写に読んでる私の表情も歪む゚。・゚・(ノД`)・゚・
松岡「けど何となくわかってたよ。俺じゃ駄目なのかな、男じゃ駄目なのかなってさ。
それでもいつかうまくいくんじゃないかって・・・」
めちゃくちゃ健気なんだよなあ、しかし私そんな健気受け好きじゃないんだ。
もう傷つく松岡はお腹いっぱいや、もうやめたげてくれ
友達としてずっと付き合っていきたいと言う寛末さんに
松岡は「・・・友達なんて無理」
住所も聞かず、自分からはもう連絡しないと伝える。
そうやって寛末さんは実家のある田舎に帰っていくのでした。(終)
オツカレサマデシターーーっ
っいやいやいや!!!!
最終的には寛末さんが松岡への自分の気持ちが恋だと気づく時が来るのですよ!!
愛おしいという思い、ただ無性に可愛いという思いが溢れて、
松岡に触れ、抱きしめる時が来るのですよ!!(Hまで行くYO!)
そこまでの過程もまあひどいのですが!!最後までどうしようもない子だけど!
もうさすが寛末さんってくらいや、この動かし方できるのすごい木原先生。
そのせいで松岡から
「寛末さんのことは信用できない」ってはっきり言い放たれてるけどw
でも目が話せなかったよ、胸がずっと熱くて息がしづらかった。
もう夢中になって読んじゃったよ。
本当に松岡は苦しみながらも懲りずによくそこまで寛末さんを好きでいてくれたよ。
いや、振られるたびにもう忘れようって必死に離れようとしてたけど
自分では気持ち消せなかったんだよなあ。
しっかし、”江藤葉子”のときもそうだったけど、
寛末さんは好きだと自覚した相手には本当超優しい甘々ベタベタだよな。
この調子でこれからは松岡を大事に大事にしてくれるでしょう。
最後の東京に戻る電車から松岡が送ってきたメール可愛いすぎて合掌。
この二人はまた”江藤葉子”のときとは違った感じのカポーになるんだなって言う感じしたね。
ベタベタに甘やかされて松岡はどうしようもなく可愛くなっちゃうんだもんなあ。
そしてしょうもない男に成り下がってしまうんや。
仕事もできて気遣い上手で女にもモテるいい男が!!寛末さんの前では!!
くぅっ( ゚∀゚)・∵.
二人のラブラブ同棲の様子覗きたすぎるので同人誌出して欲しい。
(追加)
美しいこと3『愛すること』が10/16から電子配信開始!!
BLCDもめっちゃ高騰してるんだけどどうしても欲しくて買いました。
このブックレット的なやつで少しでも二人の物語が読めるのが嬉しかった。
杉田さんと鈴木さんの直立で並んだ写真が載ってるのはジワるw
「愛しいこと」は小説読んでると寛末さん視点の松岡だけど
CD聞いてるともう少し松岡が表情豊かになってるような気もした。
とにかくちょっと前に夢中になってた作品でした。
これは一生本棚に居ることでしょう。
気になった方はコミカライズ読んでください。
これ文庫版のコミカライズって位置づけになるのかな?
となると愛しいことについてはコミカライズはないのか??
やろや〜
ランキング参加中!
↓バナーをポチッとお願いします。
[電子・通販]
スポンサードリンク